2012年7月31日火曜日

第2回被災地で学ぶワイルドキャンプ 参加者募集

この土地は残念ながら数十年後にはまた大きな津波が来るだろう。そのときは君たちが避難所を運営するんだ。」
「穴掘りや火起こしの訓練は、大変だった。でも、将来それが誰かの命を救ったり、生きのびることを助けるかもしれないと思うと、嬉しかった。」

歌津中学で過日おこなわれた中学生総合防災訓練での炊き出しの前に、先生の挨拶と生徒の感想の紹介がありました。

被災者が津波を生き残った教訓を将来に向けた災害教育に生かそうとしていることを受け、歌津てんぐのヤマ学校も「地域の経験に学ぶ」ことをめざします。
被災地外の人々が彼らの経験から学んで、「将来の自分の被災の可能性」に備える生きる力を養う災害教育企画を行なっていきます。

ふだんから電気水道やガスの補給がほぼない「さえずりの谷」ならではの、材料や道具を工夫しなければ暮らせないリアリティのなかに、あなたも身を置いて「自分の工夫力」を試してみませんか。
【日程】 2012年8月31日(金)~9月2日(日) 2泊3日
【開催地】 宮城県南三陸町歌津伊里前 さえずりの谷とその周辺
【対象】 小学校3年生~成人(18歳未満の方は保護者と一緒にご参加ください)

2012年7月24日火曜日

第1回 被災地で学ぶワイルドキャンプ フォトアルバム



7月14日から3日間の日程で南三陸町・歌津で行われた「第1回 被災地で学ぶワイルドキャンプ」。そのダイジェスト的フォトアルバムを少し…。



㊧歌津中学校の避難所運営に携わった阿部文洋さん(左)から説明を受ける参加者




㊤落橋した歌津大橋の付近で渡辺千之さんの説明を受ける参加者


被災者の経験から教えられる、災害時の工夫

7月14日(土) 
初日は正午から昼食を取りながらのオリエンテーションでキャンプスタート

避難所運営に携わった阿部文洋さんの案内で避難所になった歌津中学校を見学。阿部さんの話

「当初、中学校には約700人が避難していた。その後は住居が決まったり、出稼ぎに行く人が増えて、400‐500人となり、昨年の6月から仮設住宅への入居が始まったことで激減、8月に解散した」


2012年7月17日火曜日

ワイルドキャンプ、さえずりの谷で開催。

いよいよ7/14-16、被災地で学ぶワイルドキャンプの開催。 津波の被災現場を被災者とあるき、将来の自分の被災をシミュレーションするために欠乏条件で野営プログラムを始め、地元の方から「当時のやり方」を習って真似てみました。

参加者は当初予定の県外の小学生親子の参加が得られませんでしたが、地元歌津の小学生と親御さん、歌津訪問経験のある一般の参加者を中心に、スタッフを含め16名で、「やり方を工夫する」ことを学びました。

 参加者による話し合いで調達しなければならないものを決め、地元の情報を得て、井戸まで歩いて水くみ、薪になるものを探してたき火おこし。食料集めでは、海岸のメカブやワカメ、さえずりの谷のぐみや桑の実、子供らが捕まえたモクズガニなど。二日目には食器作りのため竹を切り出しに出ました。かんづめを食べたあと、灯明や調理器具に利用。がれきの残る沢では調理器具を拾って洗う子どもたち。ハサミと空き缶で調理する地元のお母さん。 活動の合間に、被災者から当時の話を具体的に伺い、野営についてアドバイスももらいました。

2012年7月13日金曜日

『被災地で学ぶワイルドキャンプ』開催間近

さえずりの谷で行われる「被災地で学ぶワイルドキャンプ」第一回(7/14~16)の準備をこの間ボランティアたちと行ってきました。今日は、登米のおいちゃん、歌津リピーターの吉田さん・神谷さん、ヤマ学校のさっちゃん、スパイダーで、キャンプ会場準備を継続。爆弾低気圧の大雨で浸水した備品を乾かしたり移動したり。刈払機も二台駆使して、梅雨で伸び放題になった草を綺麗に刈りました。今回の災害教育キャンプでは、キャンプグッズなしで工夫する「野営」を体験しつつ、津波被災の当事者から避難所運営時の苦労を聞く、という趣旨。そのため、普段は配置してある備品をいったん移動して、アレンジしなおす苦労も。鍋や調理器具を奥にしまいこみ、かわりに空き缶を置いておく。整備は大勢が手伝ってくれたおかげで、綺麗に刈りこまれた休耕田部分にテントが新たに張られ、「キャンプ地らしい風景」が久々に戻ってもきました。